ノバキッドまほう学校。第9章
ノバキッドまほう学校

ノバキッドまほう学校。第9章

くらべるもののないネコが、くらべるもののないじょうきょうにおかれていることに気づく

バルトロニャーは目をあけて、自分の上にある 大きな空を見ました。そとに出 たことがなかったので、さいしょはそれが何かへんなてんじょうだと思いました。そして、どこまでもつづく青い空と ゆきのような白いくもが、おふろばのゆかの青いタイルにミルクをこぼしたところににていると思いました。空のミルクをなめようともしましたが、うまくいきませんでした。

おきあがって、体をぶるぶるふるわせ、あたりを見回すひつようがありました。どうや ら、はたけのまんなかに いるようです。みちしおの海のように、たわむれる風に、たく さんの草がうねっていました。はたけのかたがわは森で、もうかたがわは ちへいせんのむこうに きえていました。いくつかの木や家は、空がはいけいのりんかくでしか見えません。村か、しゅうらくのようでした。ここが、バルトロニャーが てっていてきに毛づくろいをしたあとで行ってみようと思ったばしょでした。「人間がいれば、食べものがある。食べものがあるところ、それがわたしのいるところ。」バルトロニャーはそう考えて、はたけをよこぎるほこりっぽい道にそって、自分がえらんだほうがくにすすみました

ぷんほどして、バルトロニャーは、はたけのまんなかに、とても大きな石があるのを見ました。そこには何かかいてありますが、バルトロニャーは字をしらべて、読みかたを知らないことにきがつきました。「だめだ、まったくもってわからない。」ネコはそう思い、先にすすみたいと思いましたが、そこにとつぜん、石の上に鳥があらわれました。大きく、くろい鳥でした。

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