外国語のアニメーションや番組を見ることで、子供たちは語彙を増やすだけでなく、実際の生活で まだ身につけていない状況についての知識を得ることができます。
アニメーション作品は、慎重に、意識して選ぶことをお勧めします。もちろん、お子さまの行動に合わせて、視聴時間をきちんと制限することが賢明です。以下に、おもしろいアニメーション作品を集めてみました。
子供向けコンテンツの選び方は?何を念頭に置くべきですか?私たちは、これについてNovakid オンライン教育プラットフォームのメソドロジー責任者であるエイミー・クロレヴェツカヤと話し合いました。
「アニメーションは、慈悲や正義、残酷さや暴力など、さまざまな感情や情緒を子供に教えてくれます。現代の子供たちは、テレビだけでなく、多様なアプリやゲームなど、視覚的な情報に囲まれていることを忘れてはなりません。子供たちは常に、あらゆる種類のデジタル情報を処理しています。ですから、保護者は子供が見るものを見極めなければなりません。
子供は好きな仲間の真似をする傾向がありますから、動画のメインキャラクターが小さな子供なら、そのキャラクターは必ず明るく前向きでなければなりません。また、子供はフィクションで見たことを現実に再現してしまうので、争いやけんかの話には注意が必要です。
新しいコンテンツに対するお子さまの反応をご両親が観察することをお勧めしています。優しさを教えてくれるすてきな番組は、多くの感情を呼び起こし、子供たちは登場するキャラクターに共感して、ため息をついたり、笑ったり、顔をしかめたりします。そして番組が終わった後は、その影響で、進んで遊んだり、冗談を言って笑ったりします。しかし、攻撃的で怖いアニメを見ていると、子供たちは緊張したり、不機嫌になったり、挙句の果てには攻撃的な言葉を使ったり、攻撃的な行動をしたりするかもしれません。
幅広い年齢層の子供たちがアニメーションを好むのは当然のことです。一方では明るく、華やかで、想像力に富み、他方では、シンプルでさりげなく、わかりやすいもの。このようなコンテンツの教育的機能は、童話やゲーム、生身の人間のコミュニケーションに近いものがあります。
キャラクターは、子供たちに身の回りの世界とのさまざまな関わり方を教えてくれます。また、子供たちが善と悪の基本的な考え方を形成するのに役立ちます。好きなキャラクターと自分を比較することで、自分を肯定的にとらえること、恐怖心と戦い困難に対処すること、他人を尊重すること、自分の行動パターンを作り上げることなどを学ぶ機会が得られます。また、アニメーションのストーリーは、思考力や想像力を養い、考え方を形成するのに役立ち、さらには、言語能力や会話能力を全般的に伸ばすことができます。それは、場合によっては、ご両親の教育や信念よりも効果的なこともあります。
子供向けのアニメーションのビデオを選択するときは、次の点を考慮してください。
- ポジティブな感情を伴うよいストーリー。
- 楽しみながら学べること。
- 気持ちを暗くさせるものや派手な色遣いのアニメを避けること。
- お子さまに第二言語を教えることを目的としている場合、会話が含まれていないビデオは語彙を増やすことができませんので時間の無駄です。
アニメーションを見るだけで、子供を外国語に浸らせることは可能なのでしょうか?いいえ、第二言語でのアニメや番組はサポートツールにしかなりません。子供たちが言葉をマスターし始めるのは、その言語で直接話しかけられ、聞いたことを処理して答えることを要求されてからです。一方で、多くの保護者は、後天的にバイリンガルになることのメリットを認識しているものの、自分たちがネイティブスピーカーではない場合、子供に言語を学ばせようとすると、間違った発音や文法が子供に伝わってしまうことを懸念します。このような場合でも、子供に第二言語をまったく教えないよりはるかに有益です。もし、あなたがやると決心したなら、最初の数か月間、第二言語で子供に話しかけることがとても重要になります。できれば毎日行ってください。最初に、簡単な物や活動(遊びや日常の仕事を解決すること)を伴う、簡単な短いフレーズを使うとよいでしょう。また、子供向けの童話や短いお話を読むことも大切です。外国語の番組を見せるだけで、言語を教えるのに十分だと期待することはできません。」
見せる時間については、人それぞれです。まず、お子さまの様子や反応を見てください。子供たちにとって厳しすぎるものがあると感じたら(疲れている、興奮している、いつもと違う行動をする、攻撃的になるといったことが見られたら)、1日の視聴時間を短くしたり、就寝前にビデオを見させないようにしたり、数日休んでみたり、他のものを選んでみたりしてください。
以下に、お子さまの英語学習に役立つYouTubeのアニメ作品や番組をご紹介します。
1. Steve and Maggie (Wow English TV)― 主人公は、カリスマ性のある英国人スティーブン・ワッツで、世界各地で働いてきたプロの子供向け英語教師です。番組の制作者によると、現在、世界 26か国以上 30,000 人を超える子供たちの英語学習を支援しています。
2. CBeebies (BBC が所有する英国の無料子供向けテレビ ネットワーク) ―英国で未就学児に最も人気のある YouTube チャンネルの1つ。ミニパフォーマンス、子供たちが出演するミニミュージカル、教育用ビデオなどがあります。
3. Ben and Holly’s Little Kingdom ― Peppa Pig (ペッパピッグ) は有名ですが、同じ制作者による Holly’s Magic Kingdom (ベンとホリーの小さな王国)はあまり知られていません。まだ見ていない方はぜひチェックしてみてください。きれいなイギリス英語、鮮やかな色彩で、お話に引き込まれます。エルフ、妖精、ドワーフなど、森の王国の住人たちが、おかしな状況に陥ったり、実験をしたり、困難に対処する方法を学んだりします。もちろん、魔法の助けを借りて。
4. Treehouse Direct ― カナダの YouTube チャンネルで、子供向けのアニメーションや番組を提供しています。たとえば、ここには “Max and Ruby”というアニメーションがあります。これは、明るい色が多すぎない、落ち着いた、ゆったりとしたアニメーションです。毎話、姉と弟の様々な生活状況が描かれています。
5. Peep and the Big Wide World ― これはアメリカ・カナダ制作のアニメーションシリーズで、キャラクターが世界を探索し、発見したことをお互いに共有します。
6. Numberjacks ― 2006 年から 2009 年に制作された、未就学児向けのイギリスのアニメーションシリーズです。コンピュータ・アニメーションとライブ・パフォーマンス(子供向けパフォーマンスを含む)が混在した内容です。ナンバージャックは、架空の世界のソファの中に住んでいる、様々な色をした10体の数字の生き物(0、1、2、3、4、5、6、7、8、9)です。現実世界の子供たちから問題についてのメッセージを受け取ると、その場所に飛んで調査し、楽しい創造的な解決策を見つけます。
7. Ñoilbook Learning For Children ― このチャンネルは (世界中の高品質の教育コンテンツの無料ソースとして) YouTube EDU に追加されました。ここでは、車や機関車に関する色彩豊かで教育的なビデオがたくさんあります。
8. Daniel Tiger’s Neighbourhood ― 未就学児向けのアメリカ・カナダ制作子供向けミュージカル シリーズ。EQ(心の知能指数)の発達を助け、優しさと敬意を教えてくれます。
9. Curious George ― 同名の児童書シリーズ「おさるのジョージ」を基にしたアメリカのテレビアニメシリーズ。子供たちが楽しく数学と自然科学の基礎に浸ることができるようなストーリーになっています。
11. Gogo’s adventures with English ― 地球に到着し、英語を学び始めるエイリアンの恐竜ゴーゴーについての子供向け教育ビデオです。お子さまは、ゴーゴーと一緒に旅するのを楽しみにすることでしょう!
12. Sarah & Duck ― 未就学児向けの英国の子供向けアニメーションシリーズ。7歳の優しい少女サラと、親友のカモのダックの冒険のお話です。番組の制作者によると、このアニメーションシリーズは教育で主要な 2つのテーマである「友情と想像力」、そして「問題解決」を取り上げています。
13. Raa Raa The Noisy Lion ― 未就学児向けのイギリスのテレビアニメシリーズ。騒がしいライオンの子とその仲間たちのジャングルでの冒険です。
14. Little Einsteins ― アメリカの教育インタラクティブ アニメーション シリーズ。お子さまに芸術や音楽の素晴らしさを教えるのに役立ちます。
15. Postman Pat ― 未就学児向けのイギリスのアニメーション子供向けテレビ シリーズです。架空の町グリーンデールで郵便局に勤務し、常に地元の人々を助けようとする気さくな郵便配達員、パット・クリフトンの冒険物語です。