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28.04.2022
Time icon 7 min

カランメソッドで子供の英会話力アップ

目次

日本人が英語を学習する時に、もっとも苦手とするのがスピーキングだと言われています。英文法は正しく理解していても、「発言することに慣れていない」「とっさには言葉が出てこない」ため、結果として「英語が話せない」となるわけです。

非ネイティブの学習者は、特に初心者であれば英語を母国語に翻訳することが多いのですが、それでは意味の理解や発話にどうしても時間がかかってしまいます。

「日本語で考えた内容を英語に翻訳する」のではなく、初めから英語で思考する、いわゆる「英語脳」を鍛え、流暢な発話をトレーニングするカランメソッドを中心に英会話力を自然に伸ばす方法を今日はご紹介したいと思います。小さい頃から「英語脳」を鍛えることで、英語のスピーキングもバッチリです。

カランメソッドとは?

カランメソッドはダイレクトメソッド(直接教授法)と呼ばれる英語学習メソッドの一つです。英語学校の講師であったイギリス出身のロビン・カラン氏によって1960年代に考案され、現在では世界の多くの国で導入されている学習法です。母語を介さない反復学習を繰り返すことで、従来の学習よりも短期間かつ効率的に英語を習得できるとされています。

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カランメソッドの効果と特徴

1.先生からの英語の質問に素早く英語で答える反復練習

特定の文法が使われた文章を用いた質問に回答する形でレッスンが進みます。スピードも重視されるので英会話に必要な反射神経が鍛えられ、発音・発話のトレーニングになります。

2.決まった答えをフルセンテンスで答える

カランメソッドでは質問に対する答え方はほぼ決まっています。質問と同じ構文を使い、正しく完全な文章で答えなくてはいけません。例えば”Am I eating the cake?”という質問に対し ”Yes.”や“Yes, you are.”という答えでは不完全です。この場合 “Yes, you’re eating the cake.”とフルセンテンスで答える必要があります。こうすることで正しい文法が自然に身につくと考えられています。

3.レッスンは英語のみ

レッスンでは日本語は一切使われず、英語のみで進行していきます。間違えた場合はその都度訂正してもらえるので、正しい答えを繰り返しながら英語を体に染み込ませることができます。

4.レッスン中はテキストも黒板も使わず、ひたすら質疑応答のみ

基本的にテキストや黒板は使わず、先生と生徒がマンツーマンで質問と回答を繰り返すメソッドです。ただし、カランメソッドは復習に力を入れることが重要とされています。レッスンを受けっぱなしにするのではなく、わからなかった文法や表現、語彙の確認もすることが大切です。

もともとカランメソッドは大人の学習者向けに開発された学習法ですが、子供の英語学習でも上手に取り入れることで英語への抵抗がないうちに発音と文法の訂正ができ、より早い時期から無理なく、流暢な英会話ができるようになります。

ただ、楽しく自由に英語を話すという内容ではなく、文章で質問に答えることが必要となるため、幼児ではなく、読み書きができるようになった小中学生以上に適したメソッドといえるでしょう。

その他、英会話に効果的な学習法:コミュニカティブ・アプローチとTPR法

カランメソッドでも用いられている、母語を使わないオール・イングリッシュのレッスンスタイルや学習者の発話量を多くすること、先生の話すことを繰り返し発話する学習方法は他にもあり、カランメソッドと同様に英語のヒアリングやスピーキングを伸ばすのに効果的とされています。

コミュニカティブ・アプローチ

たとえばコミュニケーションを重視した、「コミュニカティブ・アプローチ」の学習目標は、コミュニケーション能力の向上、意思疎通ができるようになることです。1970年代からヨーロッパを中心に広まった教授法で、それまでの指導法では文法的には正確でもコミュニケーション力が向上しないという反省から生まれたアプローチで、会話力を強化し、学習者のニーズや発想が重視される指導法です。教材には新聞記事やテレビのニュースなど実際の題材が用いられ、生徒が中心となってロールプレイやディスカッションを行います。コミュニカティブ・アプローチの長所は、生徒が中心となるため、カランメソッドと同様にレッスンの中での生徒の発話時間が圧倒的に多くなることです。スピーキング力の向上につながる学習法であるコミュニカティブ・アプローチはノバキッドが大切にしている英語指導法の1つです。ノバキッドでは、Time2TalkコースVirtual Explorerコース、および一般英語コースの一部のレッスンでこのコミュニカティブ・アプローチが実践されています。

TPR法

TPR法は、「Total Physical Response」の略称で、「身体を動かしながら」外国語を習得していく指導法を意味します。TPRは、「赤ちゃんが母語を習得していく過程を、外国語学習者に応用したメソッド」とされ、1960年代にアメリカの心理学者ジェームス・アッシャーによって提唱され、普及した語学学習法です。先生から出される英語の指示に対し、子供は動作で反応を返すというのがTPRの特徴で、あくまでも聞いて理解するヒアリングを重視し、スピーキングは強制しないところが特徴です。

TPRによる英語学習のメリットは、スピーキングが強制ではないので、英語を話さないとダメ!というプレッシャーを子供が感じることなく、ゲーム感覚で英語を楽しく学べることが挙げられます。身体をたくさん動かすので長時間じっとしていることが難しい子供でも大丈夫です。カランメソッドとは異なり、幼児の英語学習に適した学習法でもあります。
英会話を伸ばす上で効果的なメソッドを随所に盛り込んだカリキュラムをもち、確かな効果を実感できるノバキッドのレッスン、ぜひ無料体験レッスンで試してみてください。

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